静岡県西伊豆町の導入した地域通貨のサンセットコイン。
ちょっといい感じであると思われるので書き留めておきたいと思います。
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課題の多い従来の地域通貨
サンセットコインは西伊豆町で発行された地域通貨なのですが、ほかで発行されている地域通貨の弱点を上手に克服した感じでちょっとした配慮がされています。
なので西伊豆町の導入した地域通貨のサンセットコインは個人的に評価が高いです。
地域通貨自体は多くの自治体で導入していますが、
・他通貨との連携、交換ができない
・プラットフォーム(媒体)がweb上(PC、スマホ上)でしか利用できない
・他のキャッシュレス決済などと併用できない
など根本的な課題があって普及が進まないのが明白な状況のもの多いのが実態です。
サンセットコインのよいところ
西伊豆町でのサンセットコインは
・マイナポイントとの連携
・カード媒体で利用できる
・媒体の普及に必要な費用の補助
など高齢者でも使いやすく、他の通貨と競合しない(連携できる)といった従来の課題を克服しているような設計になっています。
単位は1円=1ユーヒとなっています。
完璧とはいかないまでも、chiicaを使ったマイナポイントとの連携など従来の地域通貨の悪い部分を克服している好事例となる気がしています。
地域通貨が成功するための必須条件
全体的な話になりますが地域通貨が成功するための必須条件は、
・電子マネーや仮想通貨との連携、交換
・電子マネーなどのキャンペーンとの併用
・プラットフォーム(媒体)の使い易さ
このあたりの条件が必須になってきます。
他の地域の地域通貨を評価する場合には、このあたりを比較してチェックするとよいかと思います。
西伊豆町 サンセットコインの話まとめ
既にキャッシュレス決済事業の市場規模や「兆」の単位で動いています。
数億円レベルの地域通貨が普及するためには、独自で通貨圏のような普及を図るのが不可能なのは明白です。
投資的観点や地域活性化の観点から成功する地域通貨を見極めるのならば、せめてこの必須条件をクリアしている地域通貨に注目しましょう。
その意味でサンセットコインの事例はちょっといい感じになると思われたので書き留めておきました。
しかし、自治体がリリースしたまま一過性になる可能性もあるので、そうなると失敗の典型例になります。
その辺にも注目しながらチェックしてみたいと思っています。