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弁護士コイン(BENGOSHI COIN)とenjin(円陣)
被害者のための集団訴訟プラットフォーム「enjin(円陣)」は、集団での被害者と弁護士団を結びつけるウェブのプラットフォームです。
公式サイト:enjin(円陣)
そのenjin(円陣)内で利用されるのが、弁護士コイン(BENGOSHI COIN)。
弁護士コイン(BENGOSHI COIN)の仕様は以下のとおりとなっています。
名称:弁護士コイン(Bengoコイン)
仕様:ERC223
販売価格:仮に上場した場合における取引所での自然な価格形成に基づく価格での販売
発行枚数:200億枚
弁護士コイン(BENGOSHI COIN)のユースケース
予定では、支援者、被害者、弁護士の三者間で弁護士コイン(BENGOSHI COIN)が「応援、感謝、決済」の趣旨で「投げ銭」されることでトークンが循環し、一つの「トークンエコノミー」が形成されるようになっているようで、ユースケースは次のとおり説明されています。
①被害者への投げ銭
②被害者への「リターン条件付投げ銭」
③弁護士への投げ銭
④QA回答者への投げ銭
⑤弁護士費用の決済
⑥その他随時拡張予定
【enjin運営より19】#弁護士コイン の利用方法は様々。
①支援者(皆様)➡被害者
②被害者➡弁護士
③弁護士➡支援者(皆様)
この三者間で弁護士コインが「応援、感謝、決済」の趣旨で「投げ銭」されることでトークンが循環し、一つの「トークンエコノミー」が形成されます。#1sat #国産暗号通貨 pic.twitter.com/vGzbFOVzkG— BENGOSHI COIN (@Bengoshi_coin) 2018年6月15日
また、政治献金、enjin内で弁護士コインでの報酬支払いを自動化する「スマートコントラクト」機能を実装、独自の「仮想通貨取引所」の運営も構想にあるということです。
弁護士コイン(BENGOSHI COIN)の特徴
弁護士コイン(BENGOSHI COIN)について、注目しておくべき点は、ホワイトペーパーに記載されていますが、資金決済法に基づく「仮想通貨」には、該当しないという見解をしているということです。
ホワイトペーパー:https://bengoshi-coin.io/wp/white_paper.pdf
理由は、資金決済法の以下の規定を満たさないこと。
①物品の購入・仮受け、または役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用できること
②不特定の者を相手方として購入・売却を行うことができる財産的価値であること
この他にも、、仮想通貨交換業の登録は不要の件、「前払式支払手段」に該当しない件など、他の通貨の運営さんの参考にもなる解釈が示されています。
既存の解釈に当てはまらないユースケースを想定しているためだと思われますので、このプロジェクトの取り扱いが、他の仮想通貨とそこに付帯する諸々の問題など今後に大きく影響を与えるものと思われます。
ホワイトペーパー内でも、上記の部分に関しては、「(10)法令・税制変更リスク」として、「現時点において、ICO 及びトークンに関する法令・税制は流動的である」としていますので、今後の行政手続等の解釈や判断を鑑みていると思われます。
また、最終的には、IPOによる株式市場への上場を予定しているということにも注目しておきたいです。
仮想通貨のプロジェクトの多くは、仮想通貨の取引所への上場のみが謳われているケースがほとんどですが、東証マザーズ市場への上場を想定している点からすると、弁護士コイン(BENGOSHI COIN)が、enjin(円陣)の中でのツールの一つでしかないこともわかります。
ちょっと、他とは違う感じがひしひしと感じられるプロジェクトで、壮大さが伝わってきます。
引き続き追いかけます。